2012年08月11日

私が絵を描く事を嫌いになった理由

初心者応援!絵描くネットを立ち上げてそろそろ1カ月。

現在は、私が再び絵を描くようになって『もっと早く知りたかった』と思った情報を中心に更新しています。

検索で来られる方もちらほら出てきて有難いのですが、検索ワードを見ると「絵を描くのが楽しくない」といったワードでこのサイトに辿り着いた方もいて、少々気になりました。


絵が上手くなるには(気持ち)」でそういう方向けに少しアドバイスをしましたが、なかなか簡単にはいきませんよね。

思い出してみると私も絵を描くのが嫌でどうしようもなかった時があり、それはすぐに回復するものではありませんでした。


今回は私が絵を描く事に対してどんな気持ちで向き合ってきたかを書いてみたいと思います。

面白い話ではないので気になる方だけ続きをどうぞ。




私は物心ついた時から絵を描く子供でした。

暇さえあれば落書きをし、覚えたアニメのキャラを描き、動物園の帰りには紙がないので自分の足に爪で動物の絵を描くというお絵描きジャンキーっぷりでした(´`;

小学校に入ってもそれは続き、家では四コマ漫画を描き、授業中は教科書の隅にパラパラ漫画を描き、休み時間には自由帳にお絵描き、学校のお絵描きコンクールではもちろん入賞するし、県特選も何度もありました。

しかし小学校高学年になると少し状況が変わってきます。

漫画やアニメに夢中だった友達はオシャレやタレントが気になりだし、『漫画=オタク』で『ダサイ』という意識が芽生え、大っぴらに休み時間にお絵描きをして遊ぶ子供は減っていきました。


中学校に上がるとその風潮はさらに濃くなり、黙って一人でお絵描きをしていると大人しくて弱いと見られイジメの対象になる事も珍しくなくなりました。

中学からは四コマ漫画でなく、週間連載ページ数で1話と区切ってストーリー漫画を描くようになっていたのですが、誰かに見られるのは恥ずかしいので専ら家で描くようになっていました。

それでもまとまった時間のある夏休みなどは宿題そっちのけで食べる間も寝る間も惜しんで漫画を描いていました。

まだまだ絵を描くのが楽しくて夢中で仕方なかったんです。


高校は絵を学べるところへ進学しようと、同じく絵を描く友達と約束していたのですが、結局その友達は途中で「自分には無理だ」と言って諦めてしまい、私はなんだか意地になって『一人でも絶対絵の高校に行く』と決意し、まだ日も昇らない頃に起きて、朝からデッサンの練習をしていました。

練習のかいもあり、一足早く実技アリの推薦入試に合格しました。

高校はとても設備が整っており、今まで触った事の無い高価なAdobeのソフトも当たり前のように授業に組み込まれていました。

とても恵まれた環境だったと思います。


絵の学校だから皆絵を描くだろう。もう誰の目を気にする事もない。漫画絵だって普通に見せ合い出来る。

と期待していましたが、ところがどっこい。

漫画絵を描いて喜んでるような同級生は見当たらず、芸術はコレだ!と言った感じの爆発的感性の持ち主や、オシャレなスタイル画を描いている人、日本画、油絵に真剣に取り組む人など、私には到底真似出来ない才能を持った人達がたくさんいたのです。

焦りました。

漫画研究会があると聞いて入ろうと思っていましたが、クラスメイトは誰一人として見向きもしませんでした。(その後、その漫画研究会は廃部になります)

結局友達に誘われるまま写真部へ入りますが、昔からデザインが苦手だった為構図も発想も無難なものばかりで、成果はからっきしでした。


中学まではクラスや学校でTOPレベルだった絵の上手さも、県内外から絵の上手い人達が集まった高校では凡々たるもので、クラスメイトが全国最優秀賞を取ったり、企業の広告やポスターに採用される中、目立った成果の無い私の焦りはどんどん大きくなっていきました。

課題で作った他のクラスメイトの作品の粗を探し、この部分は自分が勝っていると小さな欠点を見つけては心の安定に繋げ、どうして私の作品の良さが分からないんだと他人を呪い。


ある日とても上手い子から「自分には真似出来ない!凄いね!」と私の作品を褒められました。

私が感じたのは照れでも感謝でも驕りでもなく、『本当はそんな事思ってないくせに!結果の出せないやつを馬鹿にしてるのか!』でした。

もちろんそんな事口には出しません。

そんな事無いよ。○○さんの方が凄いよ。」そう言うしかなかったです。
実際その子からは圧倒されるぐらいの才能を感じていましたから。


負け犬、惨め、私には才能がない…、日々こんな調子であんなに好きだった絵を描く事が全く楽しくなくなり、むしろ苦痛になっていきました。


しかし課題や公募作品は仕上げなければならず、受け入れられなくても傷つかずに済むような無難な絵を描き、作品に愛情を込める事もなくなり。

私が『良い!』と思った綺麗な作品が全く評価されず、ダイナミックで、悪く言えば落書きのような絵が入賞しているのを見る事が多々あったので、試しに私も適当にクレヨンでぐりぐり描いた絵を出したところ全国入賞。

あれほど真面目に描くのが馬鹿馬鹿しいと思った事はありません。

失望、絶望、諦め、もはや絵を描く事は義務でしかありませんでした。



そして高校3年生、1年を通した卒業課題の制作が始まります。

まずは自分が何を作りたいかを先生に報告するのですが、私の夢は小さい頃から漫画家

別の科の先輩がやっていたので、私も卒業制作で読み切り漫画を1から10まできちんと描いてみたいと言いました。

先生は渋い顔をして「それはやめておいた方がいい。それよりこっちをやらないか?」と別の制作を勧めてきました。

食い下がってもみましたが渋い顔をされるばかりで許可はおりず、結局その勧められたモノをやる事になりました。


そして進路相談

進学か就職か、就職ならばどういった職を希望しているのか、保護者含めての進路相談です。

私は「漫画家になりたいからバイトをしてアシスタントになる」と言いました。

教師、保護者も含めて大顰蹙です。

現実が見えていない」「世の中そんなに甘くない」「今を逃したら就職出来ない」「成績が勿体無い」「漫画家になれる保証なんてない」「親御さんに苦労をかけるな


すでにズタボロだった私の情熱はそう長く耐える事が出来ませんでした。

応援して欲しかった、背中を押して欲しかった、そしたらどんな事でも頑張れた。


――――― そして私は絵を描く事をやめました。



私が絵を描く事を好きになった理由」へ続く→


posted by うろ at 00:00 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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