2012年08月12日

私が絵を描く事を好きになった理由

高校を卒業した私は絵とは全く関係の無い人生を歩みます。


嫌な記憶を忘れるように、あんなに好きだった漫画やアニメも全く見なくなりました。

絵も全然描かなくなり、稀に『それでも私には絵しかない』と過去の情熱にすがって無理やりにでも描こうとすると、頭の中がカーッ!となって、鉛筆を投げつけて苦しみもがく羽目になり、とてもまともに絵を描く事なんて出来ませんでした。

しかし私の出身校を知った人達は「絵が描けるんだ!今度○○描いてよ!」と口を揃えて言いました。

私は苦笑いで適当に誤魔化すだけ。


いつからだったか、私が好きな絵を描かなくなったのは。

漫画やアニメが大好きで、既存のキャラクターを模写したり、オリジナルキャラクターを作って設定をいろいろ考えたり。

他人の目や世間の「漫画は低俗、漫画絵を描くのはオタク」と言う思い込みに洗脳され、そう思われないように、バレないように、なるだけ周りに合わせて無難に無難に装って、好きだけど好きじゃない真面目な絵を描くようになって。

ある時私の経歴を知った人が、コンテストに投稿された絵を指しながら「こんな絵(漫画絵)より君が描いた方が入賞する!絶対!」と言いました。

喜ばせようとしたのかもしれませんが、その言葉を聞いて私は表では苦笑い、腹の中では激怒していました。

私がどんな絵を描くか見た事もないくせに!好きな絵を伸び伸び描いている人を悪く言うな!この人の絵の方がよっぽど作品に愛情感じるわ!お前にそれを馬鹿にする権利があるのか!

私が描きたくても描けなかった絵が、憎らしくも愛おしい。世間体にかき回されつつも、やっぱり大好き。

頭の中はぐちゃぐちゃで自分でも訳が分かりません。

世間体など気にせず自分の好きな絵を描き続けていたら、意外に同じ趣味の知り合いが出来て楽しい時間を過ごせたのかもしれません。


それから5年以上、私は一切絵を描きませんでした。



状況が変わったのはその後。

もうあんなに大きかったペンダコも薄れ、絵を全く描かないので真っ直ぐな線を引く事も出来なくなり、画材なんてどこで干からびているのか皆目検討がつかなくなった頃。


とあるSNSに参加していたのですが、そこでとても上手くて可愛い絵をアップしている人がいたんです。

あまり可愛い絵が好みではなかったのですが、何度見ても、上手い。可愛い。

捻くれていた私はその人の絵がアップされる度につい粗探しをしてしまうのですが…やっぱり可愛い。

(多分「」と言うやつだったんだと思います(´`;


ある時、その人のイラスト日記にコメントをしてみました。

腹の中のドロドロしたものは隠して、「毎回アップされるのを楽しみにしてます! 可愛い絵ですね。私には真似できません。凄いです!」と。

するとその人は驕りも謙遜もせずに、「ありがとうございますv ○○をXXXXしたら可愛い!と思って頑張って描きました! そう言って貰えて嬉しいです^^」と、気さくに返事をくれました。

心のどこかで自分には手の届かないレベルの人だと思っていたけど、初コメの私にも普通に接してくれて、何より本当に作品を好きで、楽しんで描いているんだという事が伝わってきて、何か震えるものがありました。



そのSNSにはその可愛い絵を描く人以外にも絵を描く人が何人かいて、アップされては賞賛される彼らの絵を見る度に何か湧き出てくるものがありました。

何かムラムラ…、くそー、私も描けるんだぞ、見てろ、ぎゃふんと言わせてやる。

久しぶりに絵を描きたいような気持ちと、闘争心が湧いてきました。


でも5年以上絵を描いていない私が思うように絵を描けるはずもなく。

PCで絵を描く事もほとんどなかったのでコピー用紙に描いた線画をスキャナで取り込んで(知識も何もなかったのでゴミだらけ)Photoshopでベタベタ色塗り。

満足のいく出来だったかというと微妙なところですが、久しぶりに精一杯、なんだか楽しく描けた気がしました。


ドキドキ緊張で吐きそうになりながらSNSにアップし、1日経ってからまた見てみると、思ってもみない数のコメントを頂いていました。

お絵描きをするユーザーからのコメント、フレンドのコメント、通りすがりの人の揚げ足取り、いろんなコメントがありましたが、とても驚き、なんだかとても嬉しかったのを覚えています。


それからはちょくちょくイラストを描くようになり、アップしては「ここが上手くいかない」と日記に付け足して感想を書き、先輩お絵描きユーザーからアドバイスを貰い、アドバイスを精力的に実践していく日々。

練習の題材になってくれとフレンドにお願いし、フレンドのプロフィール画像を描く事もしました。

他人にあげるものなので必死です。 手抜き無しで分からないところは調べまくって頑張りました。



いつの間にか、絵を描いている時間が楽しくて楽しくて仕方なくなっていました。

世界のいろんなものに興味が湧いてきました。

あれも良い!あれも素敵!あれはどうやってるんだろう!

全く見る事のなくなっていたアニメも見るようになりました。

アニメと言えば日曜朝か夕方枠だと思っていたけど、いつの間にか深夜アニメが当たり前になっていました。

このキャラ可愛い!このキャラカッコイイ!この場面綺麗!このシナリオよく練ってある、凄い!

苦手な絵柄のものも食わず嫌いせず見てみると面白い事面白い事。

正直絵を描かなくなってから無意味で無気力な毎日だったのですが、週1のアニメを見るのが楽しみになって元気が出ました(^^;



SNSで可愛い絵を描いていたあの人とは今でもフレンドです。

お絵描き専門のSNSではなかったのですが、お絵描き好きが何人もいて、誰もリアルなデッサン、真面目なポスターなどアップしたりせず自分の好きなイラストを好きなように描いてましたから、今まで世間体を気にして隠していた漫画絵を隠す必要がなくなったのです。

現実世界で体当たりで同じ趣味の人を探すのは大変ですが、ネットならこんなにすぐ共通の趣味を持つ人達と知り合えるとは!

ネットを始めてたくさんの楽しんで絵を描いている人達の存在を知りました。

皆自分の作品を愛して可愛がって想いを込めて、「これが最高だー!」となんの迷いもなく披露していました。


震えて涙ぐむぐらい嬉しい光景が広がっていました。

何も他人の目を気にしてコソコソ隠す必要も無い、好きなものを好きと表現できる場がいくつも存在している!

大体漫画絵は日本の誇る文化なんです。

世界がルネサンスに代表されるどこまでもリアルな描写を追及していた時、日本は浮世絵ですよ。独自の文化過ぎます。どこからそんな発想出てくるんですか、凄過ぎます。

最近は中国・韓国のイラストレーターの方も漫画っぽいイラストを描く人が増えましたが、やはりどこか写実的で、日本のようにデフォルメされたイラストはなかなかありません。
(個人的感想です。中韓の方の骨格の理解レベルはかなり高いです。)


オタクがなんですか!

好きなものを好きと、生き生き表現出来る事のなんと素晴らしい事!

胸を張っていいんです。

好きなもの、夢中になれるものがあるってとっても羨ましい事なんです。

他人に遠慮して自分を潰したら私のように灰色の人生を歩む事になります。

何も大っぴらにしなくとも、今はネットがあるので表現の場はいくらでもあります。


好きな事はやっぱり好きなんです。

憎むまでになっていた絵に対する想いも、やっぱり根本は好きな気持ちだったんです。



楽しく絵を描きましょう。

疲れたら休んで、絵を描く事を嫌いにならないで。

楽しく絵が描けるよう、有用な情報はどんどん吸収して上手くなっていきましょう。

このサイトが皆さんのお絵描きライフを少しでもお手伝い出来たら幸いです。


posted by うろ at 00:00 | Comment(25) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
描くだけで楽しかった昔の気持ちを思い出したよ
ありがとう
Posted by 通りすぎようとした人 at 2012年11月27日 17:20
感動して泣きました。ここ数年、絵を描く楽しさをちょっと思い出しても、それにどっぷり浸かれずにいました。周りからは褒められるけど、描ける人と比べたら描けなくて、下手な自分と向き合うのが怖くて、練習することから逃げてしまいます。でも描けるようになりたいとは思うんです。描ける人はそれだけ今までにたくさん描いてるってことですよね。勇気をもらいました。これからいっぱい描きます。下手な絵をいっぱい描いてやります。がんばります。素敵な記事ありがとうございます。
Posted by みどり at 2013年07月13日 23:32
なんだか凄く励まされたありがとう
Posted by あかり at 2013年07月31日 14:33
自分も絵を描き始めて一年位になります。最初は、あの絵師のような「立派な」絵を描こうとやっていましたが、現実とのギャップに苦しんだ時期がありました。その気持ちが変わったのは、「自己満足で良いじゃないか、楽しければ関係ない!」と開き直れたことです。
この記事に書かれていることは共感できました!
私のように、イラストの右も左も分からないような人の背中を押していると思います。
ぜひ、自己満足で良いので発信し続けてくださいー
Posted by 通りすがりの初心者 at 2014年02月23日 03:12
はじめはまして。
いきなりのコメント失礼いたします。
この「絵を嫌いになった理由」と「絵を好きになった理由」を読んで,とても心がざわめきました!
今の私は,うろ様の「絵が嫌いになった理由」の時と全く同じ状況にいます。
小さい頃から絵が大好きで,絵がなければ私にはなにもないと思えるくらい,絵が私の全てでした。
いつも絵が私を楽しませてくれた。
幸せをくれた。

そして,もっといろんな物や世界が描きたくて専門学校に通いだしました。
そこまではよかったのですが,
学校に行けば行くほど周りの子との格差の広さ,新しい技術の厳しさにいつしか置いていかれるようになり,とても怖くて実習を重ねて無理矢理みんなについていこうと走るようになりました。
そして結果,絵が描けなくなりました
絵とどう向き合っていいのか分からなくて,
絵の描き方がわからなくなって…
すっかり自分のなかにある絵を失ってしまいました。
あんなに大好きだったのに,あんなに大切な存在だったのに。
あのキャラ可愛い!描きたい!!!と思い,いざ紙に向かうと描けなくなります。
描く気はおきるのに失う。
そんな日々を過ごしています。
そしてこちらのブログを見付け読んだ時,心が握りしめられるようにギューっとしました!!!!!!
うろ様が絵を取り戻したブログで涙が出ました。
そして,私もいつかまた取り戻せると心に希望が芽生えました。
その希望がとても嬉しいです。
描けなくなっても絵は好き。
やっぱり絵は私の中で大切な存在。
また楽しく描ける日を思って前向きに行こうと思いました!!
うろ様のブログに出会わなければ,私はきっと止まったままでした。
本当に感謝しています(^^)

長々と書いてしまい申し訳ありませでした↓↓
またこちらのブログを拝見させていただきたいと思います!
失礼致します。

Posted by リッコ★☆ at 2014年04月07日 19:52
元気が出ました。ありがとう。
好きなものを胸張って描いていきます。
Posted by 莉子 at 2014年11月08日 19:37
すごく、元気が出ました。
またペンを持てそうです。
Posted by mogu at 2014年12月27日 19:52
鬱気味で俺以外のうまい人が絵を描けばいいやなんて思ってしまうほど落ち込んでいましたが、あなたの文章で少しだけ元気を貰いました。
今の鬱の気持ちを遥かに凌ぐほどたまらなく絵が好きです。
Posted by 義満 at 2015年01月30日 18:24
私もマンガ大好きです。好きだからこそマンガは通俗的な大衆娯楽であるべきだと思ってます。

マンガを芸術に何たらかんたら抜かす、お高くとまった現代アートかぶれの池沼は、いっぺん肥溜めに突き落としてやりたくなります。
Posted by マンガは日本最大の文化 at 2015年05月11日 03:46
ありがとう
Posted by at 2015年06月04日 21:38
はじめまして。
私はこの記事の後半→前半の状況に
陥っているようです。
はじめはアニメ楽しい!萌え楽しい!で
絵を描くのも楽しい!でしたが
今ではSNSで他の作品を見て劣等感で
「俺なんて描かなくていいだろ」と
なってしまっています。
世の中なかなかうまくいかないものです。
Posted by at 2015年09月04日 21:07
状況が酷似していてとても感動しました。

一度絵で挫折して鬱になり、2度と描くものか!と画材を全て捨ててしまいました。
それももう3年前で、また描き始めて半年が経ちます。

ゴリゴリと描かれたデッサンや厚塗りを好んでいましたが、ずっと離れていた漫画やアニメに感銘を受けてデジ絵に移行してまた絵を描き始めています。
今のアニメの技術はここまで進化したのか!と心底驚いております^^

こちらの記事を読んで、もっと頑張ろうと思えました^^ ありがとう^^
Posted by ちぇり at 2015年10月02日 03:00
大切な事を思い出せました
ありがとうございます
Posted by at 2015年10月14日 01:52
絵が好きで幼稚園くらいから、なんとなく描いて、学校でも授業中に描いて・・・。でも全然上手くはなかった。それでも、楽しかったはずなのに・・・。いつからだろう、描くのがたのしどころか、苦痛になったのは・・・。書こうとすると頭がカーッと熱くなって、そう、その状況がわかりすぎる位わかって、でも、同人だけど、ゲームを創りたいし、キャラも作りたいし、描きたいのに、、できないし、無職だし、落ちこぼれだし、生産性の無いクズだし・・・。
どうしようなどと考え、生きる目的ややりたいことはあるのに、何もする気が起きないというか本気で楽しめないというか・・・。
せめて絵が上手ければ、、でも、デッサンやら何やらはやる気が起きなくて、、それでも楽しんで描けていれば、逃げでもいいから何かこう、楽しいと思えるようになれば、そんなことを考えていくうちに、いつからだろう・・・絵が描けなくなったのは?・・・人と比べだしてからだ。
競争の果てにあるのは戦争である。
競争から優劣が生まれ、優劣から区別と差別が生まれ、そして、人は人を憎み、妬み、戦いになるのである。
これは私の勝手な自論ですが・・・。何も考えずに楽しんでいられたら、どんなに幸せだったのだろうか、才能が無いのは自分でよくわかっているが、それでもやめられないし、やめたくないし、これしかないし、、でも、描けないし、描かないからゲーム製作は進まないし・・・。まさに、あれですね、オワタ式です。やらないといけない、これが実は一番駄目な考えなのかもしれないですが、、我ながら度し難いものです。
クドクドと自分の事を書いてしまいましたが、主さんは絵を書く楽しさを想い出せたようで、正直羨ましいですが、良かったとも、おもいます・・・ほんのちょっとだけだけどね!それでは、駄文長文を残して失礼いたします。
Posted by 定春 at 2015年10月29日 06:44
大分前の記事ですがコメント失礼いたします。
SNSが発達した今たくさんの可愛くカッコいい絵がどんどん流れてきて、もう自分なんて描かなくていい、どうせ下手だしって言い訳してました。
本当はずっと苦しかったです。下手だと認めるのが辛くて、描かなければ自分が下手だと再確認しなくて済んだから。
でもまた今日から描いてみようと思います。例え下手でも楽しんで自分の好きなものを少しずつ。
勇気をくれてありがとうございました。
Posted by つる at 2015年10月30日 16:21
まあぶっちゃけた話ネットの有象無象から絵がわんさか出てくるし描かなくてもそれ見たらある程度満たされるしいいや。

と半年から1年くらい思ってたんですけどね。
ふと気に入った思い出を久しぶりに絵にしてみようと思ったとき、
最初こそは思うように描けなかったが自分のことを描くというのは本当に懐かしくも楽しい。
誰かの作品と比較すれば当然技術的に見劣りもするのだが、
何より思い出を一番よく知る自分が描くものだから自分で見ていて気分も良くなるので。
発想も技術も関係なく、ただただ気持ちの良い絵を描いていて楽しいと思えたのは非常に良かったと思っている。
Posted by at 2015年11月17日 10:29
初めまして、ネットサーフィンしていたら見つけて読んで思わずコメントします。自分は絵心があるようでなく描いても上達しないので成人過ぎても放置してます。でも、描きたい気持ちはあるんですが、どうやったら描いていいかわからなく模写するだけの毎日です。タブレットでは描いてます。イメージすら浮かべなくて体すら描けない。知識ゼロな自分はどうしたらいいいですか?
Posted by 匿名 at 2015年11月18日 15:48
写実ばかりを磨いて芸大を目指す自分と、アニメ絵が大好きでこのまま好きな絵が描きたい!という自分で葛藤し続けて、絵が不安の種になっていました。
今日この記事を見つけることができて本当に良かったです。
私はまだ、絵を描き始められません。ですが、元気が出ました。もう少し気持ちを整理して、いつか私も好きな絵を好きなように描けるようになりたいです。
Posted by at 2016年02月22日 15:29
なんだかとても共感させていただいたので初コメですが失礼いたします…。憧れていた美術公立高校の後期に実技試験で受かり、素描、洋画、日本画、彫刻、ビジュアルデザインなど複数の授業を行っているのですが、毎回の課題の度に 何も成果を残せない自分に憤りを感じています…。下手ではないのですが上手くはないと自分でも感じます。アートコンペはもちろんですが県展や市内展などの小さな展覧会でも入場すら出来なくて、自分が美大、芸大を目指したところで何も成せないのではないかなあと、不安でしょうがないです。今回この記事を見て自分は自分らしく制作すればいいのだと思える気がしました。やっぱり絵は作者自身が楽しくかけなきゃ見る人にも伝わらないですよね。高校生活はあと2年ちょっとあるので、自分がやりたいことにどんどん挑戦できたらな、と思います。すてきな記事をありがとうございました。もしかしたら同じ高校かもしれませんね☺
Posted by ぞん at 2016年02月28日 19:26
すばらしい歓喜に満ち溢れた文面でした
自分もスランプは上達の証と考えてやろうと思います
ありがとうございました
Posted by ぽふ at 2016年02月29日 10:30
いいハナシだなぁ(ノ_;)
Posted by 絵描きじじい at 2016年04月12日 06:08
ありがとうございます。とても支えになるお話でした。

思うような絵を描けない焦りからこちらの記事にたどり着きました。自分は下手でどうしようもありませんが、そもそも楽しいから絵を描いていたのだと思い出せました。

感謝の気持ちを伝えたくて、初コメさせていただきました。かさねがさねになりますが本当にありがとうございます。
Posted by 鈴木 at 2016年06月14日 09:47
本当に助かった
Posted by ゆい at 2017年02月03日 22:03
 とても他人事とは思えない内容で、涙が出そうになりました。
 私も中学時代までは何も考えずにただ楽しく描いていたのに、高校生になり、進路を考え始めるころからおかしくなりました。
 父親の甲斐性がなくて、母親が働いて家計を支え、仕事と家庭のストレスでアル中気味になった姿を見て、「こうはなりたくない。稼げるような仕事につかなきゃ」と思うようになりました。
 甲斐性なしの父からは「お前はバカだ。だから絵が描けるんだ。ピカソとか山下清とか、絵描きには気違いしかいない」などと常々言われて育ちました。
 今思うとむちゃくちゃですが、子供のころは「そうなんだ、絵が描けるっていけないことなんだ」「いや、違う!」と葛藤ばかりしていました。
 結果、1浪して薬学部に進学。薬剤師はお給料いいですからね。父もニコニコしてました。ですが、半年後に重度の鬱で退学しました。
 
 その後、職業を転々とし、某通信制大学で哲学を学び昨年無事卒業しました。
 が、日本一卒業の難しい通信制大学で、とにかく卒論制作のため哲学書に首っ引きになる日々。
「卒業したら、思う存分絵を描いてやるー!!」と思っていましたが、いざ、苦労して卒業した後になって、もう1年以上経つのに描けない。それどころか、描くのが怖い。
 最初の大学を辞めるきっかけになった病気とは、今でも戦っていて、そのせいもあるのですが、描きたい気持ちがあるのに描きたいものがない。何も浮かばない。
 真っ白です。
 
 ですが、「漫画 描けない」でググって主様のブログにたどり着けて、本当に良かったです。主様も、心から血の涙がにじむような試練をくぐってこられたのですね。涙があふれました。
 私は、泣くことすら自分に禁じていたんですね。しばらく泣いてみようと思います。
 そうしたら、どこで絵心がねじくれ曲がったのかがわかるかもしれません。諦めずに、描こうという気持ちになれました。
 
 主様のお陰です。本当にありがとうございました。長々と駄文失礼をいたしました。
Posted by beryl at 2017年09月02日 12:01
はじめまして。ずっと絵のことで悩んで、苦しくなって、縋るように『絵を描く理由』や『モチベーションの保ち方』を探していました。少し長くなるかもですが、誰にも言えなかった心の内をここで書かせてください。

私も小さい頃から絵を描くことが好きでした。アニメもゲームも好きで、色んなジャンルのキャラクターを画用紙に目一杯描いては親に見せたり、友達と見せ合いっこして、絵を描くことを心から楽しんでいました。

そんなある日、同じ共通の趣味を持った友人が、私の描いた絵に指摘をするようになりました。本人は悪気はなく、アドバイスとして言っていたそうですが…「ここがこうじゃないか」とか「もう少しこうした方がいいよ」など、他にも様々。普段から仲が良かったので表では「ありがとう」「そうしてみる」と言っていましたが、心の内では楽しく描いていた絵を否定されたことと、どうして君の考えを押し付けるのと、負の感情をため込んでいくようになり、そうして次第に自分は絵の上手い人と自分の絵を比べるようになって、絵を描くことが一気に減りました。

けれどその時はまだ漫画のキャラクターを描くのは好きで、細々と描くことをやめようとはしませんでした。けれどある時その友人に「なんで(私に)描いてくれなくなったの」と言われた瞬間気持ちが爆発してしまい「描いてもあなたは私の絵を否定するじゃないか」とか「上から目線で指摘するな」みたいなことを言ってしまいました。

でもそんな私の暴言に、友人は謝ってくれました。その友人も、自分の絵のことに悩みながらも、自分の好きなものを表現しようと努力する子だと私は知っていたはずなのに。
結局私はその子の描く絵に嫉妬していただけだと気付いて、そんな自分の描く絵が嫌になって、絵を描くことがなくなっていきました。
今も絵をあげていたSNSも遠ざかり、せっかく仲良くなった子たちとも距離をとっている状況です。

そうして暫く経ち、ふと自分の昔の絵や、友人達からもらった絵を見つけて、あの頃のように戻りたくなって、でもどうすればまた絵を描く気力が湧くのか、このブログを見つけるまでずっと探していました。

この記事を読み、自分とは違う境遇でも共感する部分が多く、最後には主様の言葉に涙が出ました。やっぱり、絵を描くことを嫌いになれません。
時折会うその友人も、また私が絵を描いてくれるのを待ってくれています。その子は私以外にも絵師の友達がいて、私なんかよりどんどん絵の技術が高くなっているのに「やっぱり君の描く絵柄や雰囲気が好きだな」と言ってくれています。

まだ上手く描けるかわからないけど、私の絵を好きだと言ってくれた人達を大切にして、私が好きだと思えたことをまた始めていこうと思います。
長文な上に、私事を綴ってごめんなさい、でも、大切なことを思い出させてくださりありがとうございました。
Posted by キリカ at 2017年11月23日 02:24
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