2012年10月26日

影付けメイキング(アニメ塗り)

簡単?難しい?アニメ塗り


アニメ塗りと言えばパキッと分かれた影がついていて、とてもシンプルな見た目。

簡単そうに見えますが、やってみるとこれが案外難しい。

ベースがはっきり分かれているという事は、境目をグラデーションなどでごまかせないという事でもあります。

しかしごまかしてばかりいては画力の向上には繋がらないのでイラストの勉強には持って来いです。

そしてアニメ塗りは画面加工・エフェクトとの相性がとても良く、仕上げ段階で一気に見栄えがするようになるので、完成すると自分の絵がアニメになったようで嬉しいですよ!





影をつけよう

157.jpg

前回(塗り:下塗りメイキング(共通))で作った下塗りデータに影をつけていきます。

今回もSAI使用。


まずは光源、どこから光が当たっているかを決めましょう。

今回は右上に設定。


ベースレイヤーの上に影レイヤーを新規作成し「下のレイヤーでクリッピング」。

そして影レイヤーに影をつけていきます。


146.jpg

体のラインが分かりづらかったので「下書きフォルダ」を上に持ってきて不透明度を下げて表示しました。

どこにどんな影がつくかは、写真を見たり、自分で光源の位置を調節してポーズを取ってみたり、MMDやデザインドールなどの光源設定の出来る3Dモデルソフトで確かめましょう。(関連ポーズに困ったら)

思い込みで描かずに、分からないところは実物や資料を見て描く事が上達への近道です!





影の色を選ぶ


影は暗くなるんだから、単純にベース色を黒くすれば良いと考えてしまいがちですが、

148.jpg

左側は単純にベース色を暗くした影です。

右側ベース色の色相・明度・彩度を変えた影です。


左側でもそれなりに見えますが、右側と比べるとくすんで見えてしまいます。

そこでただ単に明度を下げるだけではなく、

147.jpg

このように色相(外側のサークル)を下にずらし、影なのでベース色を暗くして明度を下げ(↓)、くすみをなくす為に彩度を上げます(→)。

最近のアニメはこういった彩度を上げた華やかな影を選んでいる事が多いです。

アニメの公式サイトをキャプチャーして色をスポイトで見ると分かりやすいです。


人間の目には明るい色は黄色っぽく暗い影はその補色の青紫に傾いて見えます。

なので影の色を選ぶ時も色相を青紫側にずらす事で自然な影の色を選ぶ事が出来ます。





分かりやすい色で塗る


薄ピンクの髪ベースに、ピンクの影・・・正直見辛くて作業しにくいです。

そこで思い切って分かりやすい色で影を塗ってしまいましょう

149.jpg

影の予定の色とは全然違う色で塗り塗り。

影を塗るペンは「筆圧」のチェックを外してベタ塗りした方がムラが出来ません。

150.jpg

影部分を塗り終わったら一旦影レイヤー(レイヤー9)のクリッピングを外し、その上に新規レイヤー(レイヤー10)を作成し、「下のレイヤーでクリッピング」します。

151.jpg

新規レイヤー(レイヤー10)に予定の影の色バケツで流し込みます。

そしてレイヤーパレットの上部にあるハサミのついたアイコン「下のレイヤーと結合」ボタンを押してレイヤー10レイヤー9を結合します。

152.jpg

結合して出来たレイヤー9を「下のレイヤーでクリッピング」して、影の色の変更完了です。





なめらかな曲線で囲む


広い範囲をなめらかな曲線で囲みたい時、ロングヘアーなど長い範囲をつるっとした曲線で囲みたい時、曲線ツールがオススメです。

フリーハンドでなかなか思ったような曲線が引けない時に、曲線ツールを使えば簡単に綺麗な曲線を引く事が出来ます。


レイヤーパレット上部にあるペンの形の「ペン入れレイヤーの新規作成」ボタンを押し、ペン入れレイヤーを作成します。

ツールパレットの曲線ツールを選択し、曲線を引きたい場所の始点と終点をクリックしてEnter、線を引きます。

153.jpg

次に制御点ツールを選び、「制御点移動」にチェックが入っているのを確認し、さっき引いた線の中間をクリックし、引きたい線の形に整えます。

制御点1個では極端な曲線になりがちなので、何回か線をクリックし、制御点を増やして調節してください。

最初は感覚的に分かりづらいかもしれませんが、慣れると長い1本の綺麗な曲線を簡単に引けるようになるので非常に便利です。


影として塗り潰したい部分の外枠を全て囲ったら、バケツで一気に塗り潰します。

塗り残しがあればペンで隙間を塗り潰してください。


外枠を引く線は2値ペンのような輪郭がバッキバキに硬いものより、ある程度輪郭の柔らかいマーカーなどが良いです。

158.jpg

左がマーカー、右が2値ペンです。(頬、首元)

2値ペンは輪郭が硬く、ジャギー(ギザギザ)が目立って汚くなってしまっています。





線画を塗る


全ての影付けが終わったら、色トレスをします。
(色トレスについて【流行】線画:なじませる)

154.jpg

一気に全体が柔らかい印象になりました。





髪にハイライトを入れる

155.jpg

髪の影レイヤー(レイヤー9)の上に新規レイヤー(髪ハイライト)を作成し「下のレイヤーでクリッピング」します。

白いペンで髪の光らせたい部分を塗ります。

塗り終わったらレイヤーの合成モードを「スクリーン」にし、不透明度を下げます。(今回は40%)

(髪の色にもよりますが、白そのままのハイライトだと色のコントラストが強過ぎて派手になる為、最近のイラストはベース色を薄くした軽いハイライトが多いようです。)

髪の色が部分的に明るくなったら、ハイライトの完成です。





これで全ての着色が完了しました。

156.jpg
(クリック拡大可能)


ここから更に魔法のエフェクトをかけると一気に見栄えがするようになります。

次回、加工・エフェクトをして、アニメ塗りは完成です。



加工:簡単にイラストの見栄えを良くする魔法の効果


posted by うろ at 00:00 | Comment(0) | 流行の絵柄で描く(2012) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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