2012年11月01日

塗り:影付けメイキング+加工(ギャルゲ塗り)

柔らかく、華やかに。ギャルゲ塗り


正式な呼び方がなんなのか分かりませんが、アニメ塗りの影を一部ぼかしたりグラデーションをかけたりしてなめらかにしたものがギャルゲ塗り、またはエロゲ塗りと呼ばれるものです。

影をグラデーションにしてなめらかにする事で、女の子の肌の柔らかさなどが表現しやすくなります。

リアルに描き込んだものというより、パキッとした塗りとなめらかな塗りが同居した、イラストとして見栄えのする塗り方です。

塗り方やどの程度まで手を加えるかは人それぞれですが、今回は基本的な部分を紹介します。

SAI使用です。





全体にグラデーションをかける


塗り:下塗りメイキング(共通)」のやり方で下塗りをします。

下塗りレイヤーの上に新規レイヤーを作成し「下のレイヤーでクリッピング」、グラデーションしたい色をマーカーなどで適当にべたべたと置きます。

180.jpg

色は明るい部分と暗い部分がおかしくならない程度に、好きな色でグラデーションを作っても面白いと思います。

グラデーションはぼかしツールで作ります。

181.jpg


多分デフォルトの設定。

大きめのぼかしツールでぐりぐりと色を馴染ませ、グラデーションを作ります。

182.jpg

色が濃過ぎたのでイメージとかけ離れ過ぎない程度までグラデーションレイヤーの不透明度を下げました。





影をつける


アニメ塗りのようにベタ塗りで影をつけていきます。

下塗り」「グラデーション」の上に新規レイヤーを作り「下のレイヤーでクリッピング」、影付けレイヤーのレイヤーモードは「乗算」にします。

183.jpg

影のつけ方は「塗り:影付けメイキング(アニメ塗り)」と大体同じです。


影の色が濃過ぎたので影付けレイヤーの不透明度を60%まで下げました。





影をぼかす

184.jpg

このように影をぼかしていきます。

全てぼかすのではなく、シャープな影を残すとイラストにメリハリが出て良いと思います。

176.jpg

ぼかす方法はいくつかありますが、今回は透明色エアブラシぼかしを使っていきます。

水彩筆は筆の跡が残り味のあるぼかしが作れますが、今回はなめらかな影にこだわりたいので使いません。



ぼかしツールのぼかし

172.jpg

適当にベタっとマーカーで塗ったもの。

これをぼかしツールでぼかして伸ばすと、

173.jpg

綺麗に色が伸びましたが、ベースで塗った色の側面が潰れて広がり、元の範囲よりも広く色がついてしまいました。


側面に消しゴムをかけてはみ出した部分を消す事も出来ますが、

178.jpg

最初に色を置いた部分以外にはみ出して欲しくない場合、そのレイヤーの「不透明度保護」にチェックを入れると、元から色があった部分以外に色が付かなくなるのではみ出す心配がいらなくなります。


影部分に色を置き、「不透明度保護」にチェックを入れ、グラデーションにしたい部分を消しゴムでざっくりと消す

177.jpg

そしてぼかしツールで何度かこすると、最初に色を置いた範囲内でなめらかなグラデーションの出来上がり!


しかし「不透明度保護」機能を使った部分の色を消すと、消した部分が白を塗ったように認識される為、

179.jpg

通常」レイヤーモードでは下のレイヤーが透けて見える事もなく、白く塗り潰したようになってしまいます。

なので今回の影の着色は「乗算」で行います。

乗算」の場合「白」は完全に見えなくなるので「不透明度保護」にチェックを入れていても綺麗に下のレイヤーが透けて見えます。

ただし「乗算」で塗ると大分色が濃くなるので、イメージ通りの色を探したり、後からレイヤーの不透明度を調節して薄くする必要があります。



透明色ブラシでぼかす


SAIの便利な機能、「透明色」を使ったぼかしです。


ふわっと消したいけど消しゴムツールでは強過ぎる、設定を変えればいいけど状況に応じて何度も設定を変えるのは面倒。

185.jpg

そんな時「描画色か透明色かを切り替える」ボタンを押せば、各ブラシを消しゴムとして使う事が出来ます。

消しゴムと同じなので色を置いていないところにぼやけて色がはみ出す事もありません。





186.jpg

赤○ブラシ濃度10〜15に設定した透明色のエアブラシで影の境目を優しく消してぼかしています。

青○透明色ブラシで軽く消した後、ぼかしツールで撫でて馴染ませています。
不透明度保護」をしているので影部分以外にはみ出す事はありません。

緑○はぼかさず、アニメ塗りのようなシャープな影を残している部分です。

187.jpg

髪の毛も明るい部分は影が薄くなるように、透明色ブラシぼかしツールを使ってグラデーションを作っていきます。

189.jpg

肌部分は反射光・照り返しや、色の境目部分がより暗くなる事を意識し、境目から離れるにつれ影を薄く消しています。

こうする事でベタ塗りが基本のアニメ塗りより立体感や空気感を出す事が出来ます。

(関連塗り:反射光でレベルアップ!)





髪にハイライトを入れる


ギャルゲ塗りの場合彩度が高めで鮮やかなものが多いので、今回のハイライトは不透明度を下げずに白で入れました。

188.jpg

影レイヤーの上に新規レイヤーを作成、「下のレイヤーでクリッピング」し、新規レイヤーを「発光」モードにします。

発光」モードにすると光ったようにとても明るくなりますが、透明色ブラシぼかしツールでなめらかにぼかすので、強いハイライトでも浮きにくくなります。





色味を調整する

190.jpg

華やかさが足りなかったので色味を調整します。

最初に作った下地の各グラデーションレイヤーを選択し、「フィルタ」→「色相・彩度」の値を調節しました。

191.jpg

色相を赤方面へ移動、彩度を上げて華やかな雰囲気に。





線画を塗る

色トレスをします。

やり方は「【流行】線画:なじませる」と同じです。





仕上げ・加工


Photoshopに移動し、仕上げの加工をほどこします。

(関連加工:簡単にイラストの見栄えを良くする魔法の効果)

ほぼアニメ塗りの時と変わらない加工をしましたが、グロー効果のレイヤーを「スクリーン」ではなく「覆い焼きカラー」の70%にしています。

192.jpg
(クリック拡大可能)


女の子らしく華やかなギャルゲ塗りバージョンの完成!


posted by うろ at 00:00 | Comment(0) | 流行の絵柄で描く(2012) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。