2012年11月05日

影付けメイキング+加工(筆塗り+水彩境界)

段々と形作っていく、筆塗り


筆塗りアナログのような筆の跡を残したり、いくらでも描き込んでみたりと、アニメ塗りギャルゲ塗りと比べると個性が出る塗り方です。

こちらもこれと言った定義がないのでなんと呼んでいいのやら。

厚塗りも筆を使いますが、レイヤー1枚で作業し、筆の跡が大きく残り、色が大胆に乗った重厚感のある塗り、また最終的に線画も塗りの中に埋もれたもののイメージ。

水彩塗りというにはみずみずしくないので、ただの筆塗りという事にします(´`;


今回もSAI使用。





影をつける


筆塗りの場合はアニメ塗りのように最初にパキッとした影を描かず、人にもよりますが、今回は適当な位置に色を置くところからはじめます。

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この辺が影の境界だな〜と言うところにマーカーで適当にラインを引きます。

水彩筆でその色を引き伸ばして塗っていきます。

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体の流れにそって、ぐいぐい〜っと。

筆圧を弱めると色が薄くなり、力を込めると濃い描画色で塗る事が出来ます。

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アニメ塗りのように1色でベタ塗り→後からグラデーションで階調付けする必要は無いので、もっと濃い色が欲しいと思ったらまたマーカーで適当に色を置いて、それを水彩筆で引き伸ばしてやる事で、デジタルデジタルし過ぎないアナログで描いたような味が出てきます。

同じパーツ(肌・筆・髪)部分は下塗りレイヤーの上に作った1つのレイヤー上で塗りました。

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明るいところにも明るめの色を置いて、ぐいぐい〜っと塗り広げていきます。





肌の陰影について

最近のイラストはあまり肌の陰影をリアルに描かない場合が多いです。

とくに女の子の顔はほとんど影がなく、髪や目の窪みの影がほんのわずかにある程度。

TVに映る芸能人やグラビア写真など、顔にたくさんの光を当てて明るくし、影やシワを飛ばして見えなくしていますよね。

そうする事で顔が綺麗に見えるからです。

自然な状態で考えるとありえない演出ですが、最近の可愛い系イラストもそういう流れで顔に影がほとんどない場合が多いです。


もちろん場面の演出の為にしっかり影を入れる事もありますし、体は肉感的な感じを表現する為に逆にリアルに描く場合もあります。(顔だけにスポットが当たっている状態)

イラストの見栄えの為につく「嘘」ですね。





筆・水彩筆の設定


194.jpg

混色
下地に別の色を置いた時の混ざり合い具合の設定。
数値が大きいほど下地の色に影響される。


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水分量
数値が大きいほど水で薄まり色が薄くなる。
100%ではただの水。無色透明となり色がつかない。


196.jpg

色延び
数値が大きいほど下地の色との混色の影響を長く受ける。



今回は混色10、水分量30、色延び30で塗りました。

色々調整してみて自分が使いやすい筆設定を見つけましょう。





197.jpg

服の方も同じように大体の位置にマーカーで影を描きます。

198.jpg

 体のラインにそって水彩筆で色を伸ばして塗ります。

 透明色にチェックを入れた水彩筆で優しく消してぼかします。
(透明色について塗り:影付けメイキング+加工(ギャルゲ塗り))


基本的に水彩筆で色を引き伸ばして塗ったり、微妙な色をスポイトで取って混ぜ合わせて馴染ませたり、塗りすぎたところを透明色で消してみたり、シャープに消したいところを消しゴムで消したりしながら、徐々に形を整え塗っていきます。

大分アナログに近い塗り方になりますね。

いつでも修正が利いて、尚且ついくら色を塗りたくっても絵の具代がかからないのはデジタルの強みです!

199.jpg

服はこんな感じに仕上がりました。





水彩境界


もっとアナログ感を出す為に「水彩境界」を使用してみましょう。

204.jpg

水彩境界SAIの便利な機能の一つで、レイヤーパレットの上の方にある「画材効果」を水彩境界にする事で、筆で塗った境界部分に一発でラインを作る事が出来ます。

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アナログで水彩塗りをすると出来るアレです。(スカート影部分)

コーヒーやしょうゆが服についた時に、シミの周りだけ色が溜まって濃くなるアレです。


ちょっと水彩境界のラインが目立ち過ぎたので「強さ」を40%ほどに下げました。





線画を塗る

色トレスをします。

やり方は「【流行】線画:なじませる」と同じです。





色調整&加工


Phothoshopに移動しました。

色味を調整します。



表示部分を結合してイラスト部分のみにしたレイヤーの上に「新規レイヤー」を作成。

新規レイヤー」を下のレイヤーでクリッピングし、スポイトを使い髪から取った明るいピンクをバケツで流し込みます。

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そのままだと全面ピンクなので、レイヤーモードを「オーバーレイ」にし、不透明度を10%に調節して全体にうっすらピンクがかかるようにしました。

調整したら「下のレイヤーと結合」して1枚のレイヤーにしてしまいます。


この作業はレイヤーとレイヤーモードを扱えるペイントソフトならなんでもOKです。



このまま終わってもいいですが、今までのアニメ塗りギャルゲ塗りと比べる為、筆塗り版にも同じような加工を施しました。

(関連加工:簡単にイラストの見栄えを良くする魔法の効果)



出来上がりがこちら。

206.jpg
(クリック拡大可能)


少々色が違ってますが、雰囲気の違いだけでも伝われば(´`;

服部分が分かりやすいと思います。



1つの塗り方でなければいけないという事はないので、いろんな技法を試したり合わせたりしてみて、自分の好きなように楽しんで描いてみてくださいね。


posted by うろ at 00:00 | Comment(0) | 流行の絵柄で描く(2012) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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