2012年11月14日

萌えと最近のイラストの「鼻」の特徴

これでもかと簡略化されていく鼻


最近の可愛い萌え系イラストを見ると、鼻がほとんどない事に気がつくと思います。

現実的に考えるととても不自然で、海外の人達からは「鼻呼吸出来ないだろ」と理解に苦しまれる事も。

しかし独自の萌え系イラスト文化を突き進む日本では、可愛いが正義なのです。


そして、たかが鼻と言えど、この描き方一つで一気にイラストが古く見えたりするから恐ろしい。

いくつかの鼻の描き方を挙げてみます。

222.jpg

左から、

・鼻筋を描きつつ、鼻の輪郭も主張するもの
・片側の鼻の輪郭・影をはっきりと描いたもの
・鼻筋と鼻の輪郭をシンプルに描いたもの
・鼻の頭から下の部分をはっきり描いたもの



残念ながら右から2番目の鼻以外の表現は、絵柄が古く見えてしまう原因になるかもしれません。

右から2番目の鼻筋と鼻の輪郭をシンプルに描いたものは現在の繊細・シンプル・簡略化の流れから外れているわけではないので、少し大人びた雰囲気の子や萌え系よりもリアル路線の絵柄の場合は普通に通用します。

右から2番目以外の鼻は過去の漫画やアニメで流行っていた描き方で、輪郭が太く鼻の主張が強いので、見るとどうしても時代を感じずにはいられません。



さて、今はどんな鼻が流行っているかというと、

223.jpg

」。


よくよく眺めていると「なんなんだこれは!?」とゲシュタルト崩壊を起こしそうになりますが、現在流行のシンプル・簡略化を突き詰めていった結果がこれだと思います。





そもそも萌えとはなんぞや?

一番分かりやすいのは「子猫や子犬など小さな動物の赤ちゃんを見た時のなんともいえないニマニマ加減、人間の可愛らしい子供を見てほっこりする感じ」というものが近いかもしれません。

もっと性的な意味合いを含んだ使い方もありますが、萌え系イラストの萌えの根本は「愛らしい愛玩対象に自然と抱く、なんともいえない愛おしさ」だと思います。


通常、「成人した女性」と「幼い子供」を見た時に、守ってあげたい庇護欲をかき立て、対象に対するなんともいえない愛おしさを自然と感じてしまうのは「幼い子供」の方になります。

子供を愛しい・守ってあげたいと感じるのは種を存続させる為の生物の本能のようなものです。


なので、見る人に「可愛い」と思わせる萌え系イラストは、成人の顔というより、どんどん幼い子供の顔の特徴を持つようになりました。





の話に戻りますが、子供の鼻は「低く平坦」です。

成長するにつれ、鼻の輪郭もはっきりとしてきます。

要するに子供の鼻はあまり目立ちません。

そして大きな鼻と小さな鼻、どちらが可愛らしく見えるかと言うと、大体小さな鼻の方になるので、幼い子供の顔の特徴を持つ萌え系イラストの鼻はどんどん小さく目立たなくなります。

その結果がなのかと私は思います。



昔の絵柄でも「」で鼻を表現しているものもありますが、点の位置が今と違うように見えます。

昔の「」の位置は口から非常に近い位置(鼻の頭から下の輪郭)であったり、鼻の頭より上の輪郭を「ノ」の字で現しているものが多かったようです。

現在はほぼ鼻の頭の位置のように思えます。


子供の鼻は少々上を向いており、また目から鼻先までの幅が狭いので、鼻の「点」は目と口の中央辺りにある事が多いです。

224.jpg


萌え系イラスト風リアルにアタリを取ったもの


225.jpg


怖い事になってますが、重ねるとこんな感じ(´`;

幼さを誇張する為、実際より目の位置を下げています。

鼻の「」の位置は鼻の頭です。



私個人の感覚で鼻の頭じゃないかなと考えているわけで、実際にどこの「」なのかはっきりした答えは分かりません。

鼻の影の描写もほとんどしないのが特徴なので、さらに位置は曖昧です。


たかが「」ですが、なくしてしまうとミニキャラのような顔になってしまうので、自分で「これが萌えだ!」という「」の位置を探してみてください。



※流行の絵柄の特徴です。あくまで流行であって、これが絶対ではありません。


posted by うろ at 00:00 | Comment(0) | 流行の絵柄で描く(2012) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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