使用出来るメモリが増えたことにより、イラストを描く時に「描画が遅い!」「お絵描きソフトがフリーズした!」「パソコンが強制終了した!」「データが消えた!」と泣くことが格段に減りました。
現在64bitOSパソコンを使っていて、メモリが足りずにアプリケーションの動作が重くなっているようなら、自分でメモリを増設し、作業環境を改善することが出来ます。
しかし数年前まで主流だったパソコンのほとんどは32bitOSで、4GBまでしかメモリを認識出来ません。
そしてメモリを4GB積んでいても、アプリケーションが使用出来るメモリは2GBまでと制限されています。
正直大きなイラストを作成したり、3Dゲームをプレイしようとすると、32bitOSパソコンはメモリ制限があるのでなかなか厳しいものがあります。
だからと言ってすぐにパソコンを買い換えることも出来ない・・・けど少しでも改善したい!
そういう場合、「3GBスイッチ」を使うことで改善される可能性が大きいです。
※今から紹介する方法はパソコンの動作がおかしくなるなどのリスクを伴う可能性があります。
よく理解した上で、設定を間違わないように慎重に、自己責任でお願いします。
【3GBスイッチ】
対象は32bitOSで3GB以上のメモリを積んでいるパソコンです。
◎ 「3GBスイッチ」とは ◎
アプリケーション用のメモリ2GB(残りのメモリはOS(カーネル)用)を、「最大3GBまで使用するように!」と命令するもの。
この設定でアプリケーションの動作が改善されるが、OS用に確保されているメモリが減ることになるので、環境によっては動作が不安定になる可能性もある。
★パソコンに搭載されているメモリ容量&OSの種類を調べる
自分のパソコンのメモリ及びOSの種類を調べる方法です。(Windows7)
・左下の「スタートボタン」をクリック
・「コンピュータ」を右クリックし、「プロパティ」をクリック
「実装メモリ(RAM)」がそのパソコンに搭載されているメモリ容量です。
「システムの種類」が32ビットオペレーティングシステムになっていれば、そのOSは「32bit」となります。
★「3GBスイッチ」を試す前に復元ポイントを作成
もし動作が不安定になってしまった時のために、「3GBスイッチ」を試す前に復元ポイントを作成しておきましょう。
復元ポイント作成方法は → 復元ポイントを作成する
★「3GBスイッチ」を有効にする
いよいよ「3GBスイッチ」の出番です。
まずコマンドプロンプトを起動します。
・「スタートボタン」→「全てのプログラム」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」をクリック
現れたコマンドプロンプト画面で余計なものは一切触らず、
「bcdedit /set IncreaseUserVa 3072」
と入力する。
スペースは絶対に半角にしてください。
コピペする場合はコマンドプロンプト画面で右クリック→「貼り付け」です。
「Enter」を押し、パソコンを再起動する。
これで「3GBスイッチ」がONになったはずです。
★「3GBスイッチ」を無効にする
「3GBスイッチ」を無効にする場合、先ほどの要領でコマンドプロンプトを起動し、
「bcdedit /deletevalue IncreaseUserVa」
と入力。
パソコンを再起動してください。
Windows XPの場合はこちらを参照してください↓
Windows XP および Windows Vista、Windows 7 での 3GB スイッチについて
XPは2014年4月でサポートが終了するので、新しくパソコンを買い換えるなら64bitOSをオススメします。
Windows XP、Office 2003 サポート終了の重要なお知らせ
「3GBスイッチ」を使用して4ヶ月経ちますが、私の環境では現在まで何も不具合は起きていません。
大量のメモリを消費する「SAIやPhotoshopでのイラスト制作・画像処理」「動画編集」「3Dゲーム」も以前より随分快適に動くようになって助かりました。
大容量メモリのグラフィックボードを搭載していると不具合が起こることがあるそうです。(/3GB スイッチ使用時の注意点)
メモリ不足でエラーが出る場合は「3072」を「2900」などと減らしてみると改善されるかもしれません。
それでは、快適なお絵描きライフを!