前回紹介したブラシセットに同梱されているPDF「他のソフトにブラシの画像を読み込む(CLIP STUDIO PAINT PRO)」には細かいブラシの設定方法までは載っていなかったので、今回はそちらの解説です。
PDFには「画像をブラシの先端形状にする」ところまで解説されています。
【画像からパターンブラシを作成する】
@画像を読み込む
・・・CLIP STUDIO PAINTを起動し、「ファイル」→「開く」→「ブラシ画像(ここでは前回紹介したブラシの46番「スター」のPSDファイル)」を選択。
注意:描画色を反映するカラーブラシを作りたい場合は次のステップに進む前にこちらをご覧ください↓
【CLIP STUDIO PAINT】カスタムブラシにカラーを反映させる
A画像を素材として登録
・・・画像を開いた状態で「編集」→「画像を素材として登録」をクリック。

「素材名」に任意の名前を入力し、「ブラシ先端形状として使用」にチェックを入れ、右側の「素材保存先」から「素材」→「画像素材」→「ブラシ」を選び「OK」をクリック。

B素材をブラシ先端形状として登録
・・・左側「ツールパレット」から「デコレーション」をクリック。
「サブツールパレット」の左上のボタンをクリックし、メニューを表示し、「カスタムサブツールの作成」をクリック。

「カスタムサブツールの作成」ウインドウの「名前」に任意の名前を入力し、「OK」。

「サブツール詳細」ウインドウにて左側項目「ブラシ先端」をクリック。
続けて右側中央の「素材」ボタンをクリックし、「ブラシ先端形状を追加します」ボタンをクリック。

現れた「ブラシ先端形状の選択」ウインドウにて、先ほど登録した素材「スター」を選択し、「OK」。
これで「画像をブラシの先端形状として登録」するところまで完了しました。
しかしこのままでは想定していた「スターのパターンブラシ」にならないので、次は「ブラシの詳細設定をカスタマイズ」します。
Cブラシ先端の描画間隔を設定
・・・画像素材が1個1個独立するように、「サブツール詳細」ウインドウの左側項目「ストローク」を選択し、「間隔」を「固定」、その下の数値を調整(ここでは100とする)。

(「サブツール詳細」ウインドウを閉じてしまった場合は「ツールプロパティ」ウインドウの左下のスパナマークをクリックして開く。)
D−@ランダムに散布する
・・・変化を付けたい場合は「サブツール詳細」ウインドウの左側項目「散布効果」を開き、「散布効果」にチェックを入れる。
好みで「粒子サイズ」、「粒子密度」、「散布偏向」を調整して見栄えを良くする。

大きさにばらつきを持たせたい場合は「粒子サイズ」項目の右側四角ボタンを押し、「ランダム」にチェックを入れる。
更に動きを付けたい場合は「粒子の向き」項目の右側四角ボタンを押し、「ランダム」にチェックを入れることで、素材1つ1つにバラバラな回転を加えることができる。
D−Aランダム効果のあるラインを描く
・・・「そこまで激しく散らさなくていいよ!」と言う場合はD−@の散布効果にチェックを入れずに、「サブツール詳細」ウインドウ左側項目「ブラシサイズ」の右側四角ボタンから「ランダム」にチェックで、タブレットの筆圧や速度で素材の大きさが変化。

左側項目「ブラシ先端」の「向き」の右側四角ボタンから「ランダム」にチェックでタブレットの筆圧や速度で素材の向き(回転)が変化するようになり、ラインに沿ったランダム効果のある描写が可能になる。
ここまで設定できればPhotoshop用の素敵なマークのブラシ素材も、CLIP STUDIO PAINTのブラシとして使用できるようになります。
お疲れ様でした。