最近までペンタブレットと言えばWACOMでしたが、そこそこ評判の良いものが他社からも発売されるようになりました。
とはいえ、ソフトとの互換性も考えるとWACOM製品が安定していると思います。
(2016年7月追記:期待していた他社ですが、どうやらイラストにも対応できる製品の販売は終了してしまったようです。
現在中国製ペンタブレットが話題になっていますが、説明書が全英語、電源コードが海外仕様、お絵描きソフトが公式に対応していない、耐久年数が不明などまだ不安要素が多いため、やはりWACOMをおすすめします。)
性能&置き場所&お財布と相談で自分に合ったペンタブレットを選びましょう。
※ドライバーは同梱のものではなく、公式サイトの最新版をインストールしましょう。(ドライバーが古いものだと不具合が出る事がある)
【WACOM】
・Intuos Smallベーシック
筆圧レベル:最高4096
サイズ:S
付属ソフト:【どちらか1つ】1CorelR PainterR Essentials™ 6(スケッチ)、2CorelR AfterShot™ 3(写真加工)
機能を絞った国内最大シェアWACOMの最安製品の新型。
筆圧レベルは旧型と比べて2倍の4096へ進化!
性能が他Intuosに劣ると言うわけではなく、高性能な付属ソフトやタッチ入力機能を削りシンプルさを追及したもの。
紙に描いているような描き心地でWACOMならではの筆圧機能もバッチリ。
とにかくペンタブレットで絵を描いてみたい、もしくは別にお絵描きソフトを用意するお絵描き初心者にオススメ。
USB接続。
・Wacom Intuos Mediumワイヤレス
筆圧レベル:最高4096
サイズ:M
付属ソフト:【3つ全て利用可能】1CLIP STUDIO PAINT PRO 2年ライセンス(イラスト&マンガ)、2CorelR PainterR Essentials™ 6(スケッチ)、3CorelR AfterShot™ 3(写真加工)
サイズM、ワイヤレス、3種の付属ソフトで写真加工から漫画制作まで対応したモデル。
「Intuos Small」との違いはサイズと付属ソフトとカラーバリエーション。
カラーはブラック、ピスタチオグリーン、ベリーピンクの3種類。
接続はUSBとワイヤレスの2種類で、切り替え可能。
付属ソフト「CLIP STUDIO PAINT PRO」は非常に多機能で、現時点でイラストや漫画を描こうと思うなら最有力のオススメできるソフト。
ライセンスは2年で、期間終了後は「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」として引き続き利用可能、優待価格(3,300円)で使用期限のない「PRO」へアップグレードすることも出来る。
・Intuos Pro
筆圧レベル:8192
サイズ:M、L
繊細な描写を可能にする世界最高峰のIntuosペンテクノロジーを詰め込んだプロユースな最新ペンタブレット。
Intuos ProのみLサイズが存在。
上記2種(Intuosシリーズ)のペンは「Wacom Pen 4K」、Pro(これ)は「Wacom Pro Pen 2」を採用しており、Intuosシリーズにはない±60レベルの傾き検知機能がある。
更に指で操作するマルチタッチ機能も有している。
接続はUSBとワイヤレスの2種類で、切り替え可能。
・ Cintiq Pro
筆圧レベル:8192
傾き検出:+/−60
サイズ:13〜24
ペンタブレットの場合モニターとタブレットの大きさが違う為思うように線を引けるようになるには慣れが必要だったが、液晶ペンタブレットの場合画面に直接描き込むので実際に描くのとなんら変わらず、画面操作もそのまま直感的に行う事が可能となった。
PCで絵を描く際のモニターによって色の見え方が違う問題も、AdobeRGBカラー87%(13)〜99%(24)の正確な色再現性でカバーする。
ストレスのない最高の環境を求める人へ。
・MobileStudio Proシリーズ
筆圧レベル:8192
傾き検出:+/−60
サイズ:13.3型、15.6型
液晶ペンタブレットとタブレットPCが一つになったwacom製品の最新版。
これ一つあればどこにいても絵を描くことができる。
MobileStudio ProはWindows10搭載なのでPC用ペイントソフトが使用可能。
ハイスペックPCを1台買う以上のお値段だが、仕事用として持ち運びしたい人には一考の価値あり。
最安機種はSSD容量もメモリも心許ないのでおすすめしない。何不自由なく使いたいのであれば最上位機種になるがお値段は張る。
PCに繋げれば液晶ペンタブレットとして使用可能。
「Pro16」は3D制作に特化したQuadroグラフィックスで、4K対応のUHD(3840 x 2160ドット)、15.6型。
筆圧レベル・・・ペンを押し付ける力加減によって色の濃淡が変化したり線の太さが変わる機能。
この数字が大きいほど段階分けが細かく、繊細な表現が出来る。(1024<2048)
傾き検出・・・エアブラシツールを使った場合実際にエアブラシを吹き付けたようにペンの先の方へ飛沫が飛んでいったり、ペンを動かす事でブラシの形も一緒に回転して細かいタッチの表現を可能とする機能。
「タブレットの大きさについて」
タブレットの四隅はモニターの四隅と同期しているので、タブレット側の入力画面の左端から右端までペンでなぞれば、PCモニター画面のカーソルも左端から右端まで動きます。
タブレットのサイズはモニターの大きさに近いものがいいと言われるのは、あまりに画面とタブレットの大きさに開きがあると画面と手元の表示のされ方に違和感が出て、理解して慣れるまで頭が混乱してしまう事と、ちょっとペンを動かしただけで画面側のカーソルがぶっ飛んでしまう事があるからです。
紙に描くなら(または液晶タブレット)見たままでいいのでそういうストレスはないんですけどね(´`;
しかしタブレットの画面が大きいと腕を大きく動かさないと広い範囲が描けないという点も。
入力画面が小さければ指先をちょっと動かすだけで広い範囲を描けるので、あまり大きなストロークで描かず、細かく指先だけで描く人には小さいタブレットの方がやりやすかったりします。
私はIntuosのSmallサイズ(入力画面A6相当)でPCモニターが21.5型ですが、拡大して描く事が多いので慣れてしまえば普通に使えます。
あと机の作業スペースの問題も・・・。
最初からなるだけストレス無くやりたいのならM以上の大きめサイズをオススメします。
【追記】2015年から液晶ペンタブレット+EIZO FORIS 23.8インチを使っていますが、デュアルディスプレイになるので作業スペースが格段に広がり、紙に描くように画面を見ながら描けるので非常に快適です。(もう板(通常のタブレット)タブには戻れないぐらいに)
ただ液晶ペンタブレットはやはり値段がネックで、板タブより繊細なので丁寧に扱わなければいけません。
板タブに慣れているならそのままで何の問題もありません。