2012年09月15日

オススメモニター

オススメモニター



XU2390HS-B2



人気のiiyama「XUシリーズ」から。
広視野角で発色の良いAH-IPSパネルでノングレア非光沢。
安価ながらもイラストを描く上での最低限の条件は揃っている。
表示モードを選べる他、ユーザー自身で細かな色の調節も可能。
昇降スタンド・スウィーベル機能を搭載した23型ワイド「XUB2390HS-B2」も。



U2414H(DELL)



AdobeRGB対応のU2413(下で紹介)に対して、こちらはsRGBを96%カバー。
工場出荷時に色補正済み。
ベゼルが6.05mmととても細いためマルチディスプレイとして使うのも良い。
1,677万の表示色の1,920×1,080、23.8インチモニター。
スタンドは高さ調整、角度調整、左右/縦横への回転(ピボット)が可能。
詳細は → 製品ページ



EV2450-BKR(EIZO FlexScan)



3万円台で買えるお手頃なIPSパネル。
高さや角度の微調整が出来、首や肩に負担をかけない設計。
特筆すべきは目に優しく疲れにくい点。
10bit-LUTによる1677万色フルカラー表示で滑らかな階調表現かつクリアで正確な表示が可能。
sRGBモードで正確な色の確認も出来るコストパフォーマンスの良い一品。



FS2434-R(EIZO FORIS)



広視野角のIPSパネル。顧客満足度No.1、ゲームPCアワード金賞、デジタルカメラグランプリ2013 PCディスプレイ<エントリー>部門銀賞受賞のFS2333の最新型となる。
7つのカラーモード、1677万色フルカラー表示により、滑らかな階調表現かつクリアで正確な表示が可能。
フリッカーフリーで画面のちらつきがなく、目に優しい。
ゲームやアニメ、イラスト作業にもオススメ。
額縁が約6mmと狭く、デュアルやトリプル構成にしても気になりにくい。
安心の国内生産、5年保証付き。
詳細は → 製品ページ
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CS230-CN(EIZO ColorEdge)



デジタルカメラグランプリ2017 PCディスプレイ<エントリー>部門金賞受賞。
10bit出力対応、独自のデジタルユニフォミティ補正回路を使い、輝度と色度が均一になるように画面全体を補正する。
また経年劣化による輝度低下も内部センサーで測定し、適切に補正。
稼動範囲の広いスタンドを採用しているため、使用者に合わせて快適な位置・高さ・角度を調整できる。
カラーマネージメントソフトウェア「ColorNavigator」付属の「CS230-CN」、カラーマネージメントソフトウェア「ColorNavigator」付属。
詳細は → 製品ページ
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U2413(DELL)



お絵描き用途として人気の高いIPS(AH-IPS)パネルモニター。
工場出荷時に色補正済み。ハードウェアキャリブレーション機能搭載。
sRGBカバー率100%AdobeRGBカバー率99%と、価格を抑えながらも非常に高い色再現性を誇る。
ノングレア24型ワイド(1920×1200)で、ピボット機能付き。
27型ワイドの「U2713H」、30型の「U3014」も存在する。
詳細は → 製品ページ



CS270-CNX3(EIZO ColorEdge)



27型カラーマネージメント液晶モニター。ノングレアのIPSパネル。
専用センサー「EX3」とカラーマネージメントソフト「ColorNavigator」を同梱。
内蔵した「コレクションセンサー」により一度キャリブレーションして調整結果を記憶させれば常に正しい色表示が可能で初心者でも安心。
Adobe RGBをほぼ再現する広色域対応で、工場にて1台ごとにRGB各色0〜255の全ての階調を調整済み。16bit-LUT。


posted by うろ at 00:00 | Comment(2) | デジタルで描く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2012年10月30日

イラスト制作に適したビデオカードは?

お絵描き向けのパソコン選び

@動作環境とパソコンスペックの確認
Aパソコン選びのポイント(基本編)
Bパソコン選びのポイント(OS編) 
Cパソコン選びのポイント(スペック編)
DBTOパソコンショップ紹介
イラスト制作に適したビデオカード−Gefo?Quadro? ← 今はココ
お絵描き用パソコンのパーツの選び方、おすすめ構成・スペック
絵・イラストを描くなら「デスクトップ」か「ノート」か「タブレット」か?





最近では「クリエイター向けパソコンコーナー」を設けるBTOショップのサイトも増えてきました。

それらのパソコン構成を見てみると、ビデオカード(グラフィックボード、グラボ、GPU)が「Quadro」と記載してあるものが目に付きます。


・「Quadro」とはなんぞや?
・イラストを描くのに必須なのか?


PCに詳しくない、そんな謎の単語を出されても頭が混乱するばかりな人もいると思います。


結論から言うと「Quadro」じゃなくても大丈夫です。

Quadro」でなければいけないのは高価な3Dソフトを使い、3Dアニメーションやゲーム開発、CADデザイナーなどの3D制作を生業にしている人達です。

1つのPCでイラストを描いたりゲームをしたりする一般の人や、2Dイラスト制作がメインの場合はむしろ「Quadro」でない方が良い場合もあります。





ビデオカードの代表的なメーカーはnVIDIAATIで、PCを購入する場合どちらかのビデオカードを選択する事になります。

どちらのメーカーもゲーム向けビデオカード3D制作向けビデオカードを出しており、nVIDIA3D制作向けビデオカードが「Quadro」です。


nVIDIA

GeForce:3Dゲーム向け
Quadro:3D制作向け


ATI

RADEON:3Dゲーム向け
FireGL:3D制作向け




GeForce」や「RADEON」のような3Dゲームに適したビデオカードは、3DCGゲームの次々に移り変わる風景や戦況を連続で高速描画する事を重視したビデオカードで、ショップでビデオカードを積んでいるものとなるとこのどちらかになります。

市場はやや「GeForce」有利ですが、どちらが優れているかはその時期によって変わります。


3DCG制作をするクリエイター向けにOpenGL処理を向上させたものが「Quadro」と「FireGL」となり、DirectXを使用する3Dゲームには向きません


3Dゲームを考慮した場合、


Quadro 6000」(最上位Quadro)
ベンチマーク:3,150
最安価格:425,980円


GeForce GTX 560 Ti
ベンチマーク:3,496
最安価格:14,980円


Radeon HD 7850
ベンチマーク:3,260
最安価格:26,574円



3D制作向けQuadro最上位のビデオカードと同程度のベンチマーク(DirectX)スコアを出したゲーム向けミドルハイクラスのビデオカードを比較。

驚くべきはその値段・・・とにかく上位の「Quadro」は高いです(;;


上記のゲーム向けビデオカードと同程度の値段の「Quadro」は「Quadro 600」の17,089円

しかしゲーム向けベンチマークスコアは672と、相当低いものになります。

( PassMark - G3D Mark High End Videocards )





PhotoshopCS4以降は画像処理の多くがビデオカード機能に依存するようになりました。

OpenGLを使用出来るようになったのでOpenGLに特化した「Quadro」であればより高速に精密な描写を可能とし、安定した作業を行う事が出来ますが、ゲーム向けビデオカードもOpenGLに対応しているのでちゃんと動きます。


高価な3D制作ソフトの中にはゲーム向けビデオカードでは動作保証がなく不具合が起きて動作しないものもあるので、3Dに特化するのであれば「Quadro」を選択します。

ゲームや2Dイラスト制作であれば「GeForce」「RADEON」を選択
した方が値段を抑えつつ性能の良いものが手に入ります。



BTOショップのTSUKUMOに「Photoshopを快適に動かす為のポイントとオススメ構成」を紹介しているページがありました。

Adobeレジスタードマーク CS6発売!快適な自作PCのポイントは?(TSUKUMO)

PCにあまり詳しくない人にも分かりやすく説明してあるので有難いですね。


使用するソフトの動作環境も確認し、自分の用途に合ったビデオカードを選びましょう。



お絵描き向けのパソコン選び

@動作環境とパソコンスペックの確認
Aパソコン選びのポイント(基本編)
Bパソコン選びのポイント(OS編) 
Cパソコン選びのポイント(スペック編)
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イラスト制作に適したビデオカード−Gefo?Quadro? ← 今はココ
お絵描き用パソコンのパーツの選び方、おすすめ構成・スペック
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2013年01月13日

FS2333(FS2333-A)レビュー

先月寒さの影響で突然PC画面が映らなくなり、急遽モニターを買い換えました。


購入したのはEIZO FORIS FS2333-A
(最新型FORIS FS2434コチラ)

イラスト制作だけではなく、デジカメ動画ゲームにとマルチに対応したモニターです。

ゲームPCアワード2012 ディスプレイ部門 総合顧客満足度 第1位」や「デジタルカメラグランプリ2013 PCディスプレイ<エントリー>部門銀賞」を受賞しており、私自身イラスト制作にだけ使うモニターではないのでコレに決定。



使い始めて1カ月ほど経ったので感想を..._〆(・ω・ )





選べるカラーモード

FS2333には複数のモードがあり、モードの切り替えは手元のリモコンか添付ソフトウェアで簡単に切り替えることが出来ます。

用途に応じて使い分けるとGood。


sRGBモード

イラスト制作には「sRGB」を選択。
色温度が6500Kに設定されており、写真鑑賞やWebデザインにもこちらを使います。


Gameモード

かなりくっきりはっきりな画面になります。
このモードにするだけで暗いところや細部までしっかり丸見えです。
・・・ですがあまりはっきり見え過ぎて、ゲーム世界の風景・情緒も何もなくなってしまうので私はあまり使いません(´ω`;


Cinemaモード

画面全体がソフトフォーカスをかけたようにぼや〜っとなります。
(複製したイラストにガウスをかけ、元のイラストに重ねて雰囲気を柔らかく演出するアレ)
またFS2333の真骨頂ともいえるsmart機能も設定されているので暗い部分もよく見えます。


Paperモード

画面が落ち着いた柔らかい暖色になります。
紙に近い見え方を再現してあるので目が疲れにくいです。
テキストを読む際に特にオススメ。


Ecoモード

輝度を下げて消費電力を抑えるモード。
画面が大分暗くなるので画像を綺麗に見たい時は別のモードを推奨。


User1、2モード

自分でお好みに設定し保存出来るUserモードが2つ。
色温度がオフになっておりsRGBモードより鮮やかに見えます。
私は動画を見る時下記のSmart機能を追加したUserモードを使っています。





独自のSmart機能が素晴らしい


Smart lnsight

FS2333独自の技術。
明るさが足りず暗く写ってしまった写真の暗部もモニター上ですぐ浮かび上がって見える!びっくり!
静止画だけではなく、ゲームの暗がりに隠れた敵も見える!
場面が暗くて何がなんだかよく分からない動画も何をやっているのかちゃんと見える!

普通のモニターでは暗い部分を見ようと画面を明るくすると全体が明るくなって白くぼやけてしまったり眩しかったりするけれど、この機能はほぼ暗部だけを見やすくしてくれるのでとても見やすい。

290.jpg

(デジカメ画像↑)

動画を見る時はこんな設定にしてます。

Smart lnsightは普段「3」、暗過ぎて「あぁ゛!?」となる時は「5」にすると快適です。


Smart Detection

Smart機能による補正を画面全体にかけるか、動画部分にだけかけるか選ぶことが出来る機能。
動画にだけ補正をかけて見ながら、その横でSmart機能の影響を受けずに作業したいフォトレタッチをするなんてことも思いのまま。何これ凄い!


Smart Resolution

自然なままにしておきたい部分とくっきり強調したい部分を自動で判断し、シャープな補正をかけたり遠景をぼかす機能。
低解像度の動画を見る時に使えるかと思いましたが、やりすぎると逆に汚くなるので、ONにするかOFFにするかは好みが分かれるところ。


肌・文字補正

有効」にすると、くっきりはっきり強調したくない肌や文字を認識し、その部分だけSmart Resolutionによる補正をかけないように出来ます。





いつでもエコ確認


リモコンの「Eco View」ボタンを押すだけで現在の省エネ度が分かる機能。

291.jpg

やはりEcoモードの時は省エネレベルが高いです。
面白い機能だけどオマケみたいなものなので、そこまで神経質に気にしなくていいと思います。





多機能なのでモードの説明だけで随分長くなりましたが、イラストを描く上で大事なグラデーション表現も10bitガンマ補正・1677万色フルカラーで滑らかに表示。

工場でキャリブレーション(色を正確に再現するよう調整)済みなのもありがたいです。


IPSパネルなのでどこから見ても変色がほとんどなく画面は綺麗ですし、低価格帯のTNパネルと違って長時間作業しても目が痛くなりません。
(といっても部屋の加湿や適度な休憩はとってくださいね!)



難点を挙げるとするなら、音質が非力過ぎると。
私の場合はモニターからヘッドフォンを繋げているわけではないので全く問題ないです。

それとSAIなどのカラマネ非対応ソフトで描いたイラストの色が若干派手に表示される件FS2333に限った話ではなく、PhotoshopGIMPプロファイル変換をすれば大丈夫です。

次でやり方を説明しますね。



追記】書けました → 「何故SAIとPhotoshopで色の見え方が違うのか

結構長くなってしまったので、やり方だけ知りたい場合は記事後半の【sRGBへの変換】からどうぞ。





イラストも描くけどネットもするし、動画も見るし、ゲームもしたい!といった場合は期待に充分応えてくれる良いモニターです。

ドット欠けも無く、5年間修理無償保証でサポートが手厚い点も安心です。


3万前後でこの内容はコストパフォーマンス的にも性能的にも大満足のオススメ出来るモニターです。

今度は室温管理もちゃんとして大事に使いますね(´ω`;



新型FORIS
EIZO FORIS 23.8インチTFTモニタ ( 1920×1080 / IPSパネル / 4.9ms / ノングレア ) FS2434EIZO FORIS 23.8インチTFTモニタ ( 1920×1080 / IPSパネル / 4.9ms / ノングレア ) FS2434


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FORIS FS2434 製品詳細ページ
 → FS2434
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2013年01月17日

新しいモニターを買ったらやること

デバイス間の色を統一してくれるカラーマネジメントシステム


デジカメ、プリンター、PCモニターなどのデジタルデータを扱うデバイス(機器)はそれぞれ発色の癖や色の再現性能に差があるため、同じ色データを扱っても全く同じ色を表現することは出来ません

モニターだけとっても、メーカー別機種別、また同じ種類のモニターでも個体差があり、表示する色が微妙に異なります。

例えば赤●(R255,G0,B0)を表示しようと思っても、Aさんのモニターでは赤●で表示されていても、Bさんのモニターでは赤●、Cさんのモニターでは赤●で表示されているかもしれません。


さすがにバラバラでは困るので、ここで活躍するのがカラーマネジメントシステム(CMS)です。

カラーマネジメントシステムは各デバイスの特性を理解し、間に立って変換し、表示するデバイスが違っても同じ色を表示してくれるシステムです。

CMS無し : 「A」赤● → 「B」赤● (違う色に見える×)
CMSあり : 「A」赤● → 変換 → 「B」赤● (同じ色に見える◎)



現在カラマネに対応している代表的なソフトは、

・Adobeソフト各種
・GIMP
・Windowsフォトビューア
・最新版Webブラウザは大体ザックリと対応


MacはOSレベルでカラマネに対応。





CMSに必要なデバイスプロファイル


カラーマネジメントを行うには、必ず変換元デバイスと変換先デバイスのデバイスプロファイルが必要になります。

デバイスプロファイルは各デバイスの身分証明書のようなもの
で、カラーマネジメントシステムはそれに記録されているデバイスのカラー特性を読み取り、理解し、一旦どのデバイスにも依存しないカラーへ変換し、更に表示先のデバイスプロファイルを参照し、表示先で意図した色が正しく色が表示されるよう再び変換します。

「A」赤●(Aデバイスプロファイル)→デバイスに依存しないカラー値へ変換→(Bデバイスプロファイル)「B」赤●



新しいモニターを購入した場合その大事なデバイスプロファイルは、付属のCD-ROMでドライバと同時にインストールされるか、無ければメーカーのHPで入手しなければなりません。

モニターの発色特性は個体差があるので、突き詰めるならばキャリブレーションツールを使い、個別のデバイスプロファイルを作成して使用するのが確実ですが、ツールは安くても2万円前後するので(参考)ここではメーカーで提供してある標準的なプロファイルを使います。

OS付属のものや目視でキャリブレーションするソフトもありますが、簡易的なものなのでツールを使った時のように正確とまではいきません。


しかし残念ながら完璧な色環境のモニターを使っている人の方が圧倒的に少数派なので、こちらがどれだけ突き詰めても完全に同じ色は伝わっていない場合がほとんどなのです。

広色域のAdobeRGB対応モニターや突き詰めたキャリブレーションはデザイン関係の仕事であったり、最終的に印刷をする人には必要ですが、Webや同人の活動ならsRGBモニターと出来る範囲の調整で基本的には充分です。






モニターのプロファイルを設定しよう


まずはカラマネの際に必要になる機種に合ったICCプロファイルを用意しましょう。

ドライバインストール時に入手されていないのならメーカーのHPから落とします。


FS2333の場合はコチラ → ソフトウェア&ドライバのダウンロード


295.jpg


Windowsの場合、一番下「情報ファイル/カラープロファイル」の「ZIP」マークを押して保存してください。

DLしたファイルを右クリックで解凍、中身のフォルダをPC内の分かりやすいところに保管します。


296.jpg

次にデスクトップを右クリックし、「画面の解像度」を選んでクリックします。


297.jpg

「画面の解像度」ウインドウの右下「詳細設定」を選んでクリックします。


298.jpg

開いた画面にて、右上の「色の管理」タブを選択し、「色の管理」をクリックします。


299.jpg

このデバイスに自分の設定を使用する(U)」のチェックボックスにチェックを入れます。

そしてICCプロファイル一覧に自分が使用しているモニターと同じ名前のものが無ければ、左下の「追加」ボタンをクリックします。


300.jpg

カラープロファイルの関連付け」ウインドウの「参照」をクリックし、先ほどメーカーHPからDLしたフォルダの中の「FS2333 User 6500K G2.2.icm」をダブルクリックして指定します。

再び「色の管理」画面で「追加」をクリックし、「カラープロファイルの関連付け」ウインドウのICCプロファイル一覧から「FS2333 User 6500K G2.2.icm」を選び、ダブルクリックして追加します。


301.jpg

追加された「FS2333 User 6500K G2.2.icm」をクリックして選択し、右下の「規定のプロファイルに指定」をクリックします。

閉じる」をクリックして終了します。



これでモニターに合ったデバイスプロファイル(身分証明書)が設定されました。


Windows7での設定方法でしたが、メーカーHPからDLしたプロファイルのフォルダの中にある「Manual-ICC-JA.html」に2000、XP、Vista、7での設定方法も載っているので、他のOSの方はご確認ください。

カラープロファイルがメーカーHPにも無いモニターの場合通常はsRGB IEC61966-2.1を、広色域のAdobeRGB対応モニターの場合はAdobe RGB(1998)を選択してください。



今回の内容を踏まえた上で、次回、「SAIPhotoshopで何故イラストの見え方が違うのか」の解説と対処法を書きます。

まったく頭がこんがらがりそうになりますね(´`;



参考

【ニコニコ動画】カラーマネジメント講座 第1回
モニターのカラーマネージメントの設定をしよう
液晶ディスプレイとカラーマネージメント
EIZOライブラリー - カラマネ小話


posted by うろ at 00:00 | Comment(0) | デジタルで描く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年01月23日

なぜSAIとPhotoshopで色が違うのか

SAIで描いたイラストをPhotoshopで開くと色が違って見える!



色が違って見える原因は「ソフトがカラーマネジメントシステム(CMS)に対応しているかいないか」の違いです。


少しモニター上で見える色の説明をしましょう。

303.jpg

上の画像はモニターが表示出来る色の範囲をガモットビューで視覚化したものです。


一般的なデジカメやプリンタ、モニターはsRGB規格に対応しています。

AdobeRGBsRGBよりはるかに広色域の色を表現出来ますが、何もせずにAdobeRGBで制作した画像をsRGBモニターで見ると色が褪せて見えたり、sRGBで制作された画像をAdobeRGB対応モニター見ると実際より色が派手に見えてしまうという問題が起こります。


293.jpg

(クリック拡大可)

一般的なsRGBモニターで制作した何も手を加えていない(iccプロファイルを埋め込んでいない)画像をAdobeRGB対応モニターで表示した時の見え方です。

AdobeRGBモニターで表示した方が彩度が上がり、色が派手になっているのが分かるかと思います。

これはsRGBの色空間で作られた画像の色幅を、無理やりAdobeRGBの色空間に合わせて引き伸ばしたために起きる現象です。

(sRGBAdobeRGBの色幅(色域)はどちらも最大255で同じ)



ではAdobeRGBの色空間で作られた画像を、sRGBしか対応していないモニターで見るとどうなるでしょうか。

294.jpg

(クリック拡大可)

今度は大分色が褪せて見えます。

さっきとは逆に、広色域のAdobeRGB画像の色幅は勝手にsRGB色空間に収まるよう均等に圧縮され、AdobeRGB時とは比べ物にならないほど地味になってしまいました。

それぞれの環境に合わせて色空間が伸び縮みし、勝手に画像の色座標をずらされたら、そりゃ色が変わって見えてしまうのも当然です。



こうならないためにはカラーマネジメントに対応した環境と、画像に埋め込まれた正しいiccプロファイル(色の身分証明書)が必要になります。

逆に、それらがなければ様々な環境で見た時の色の変化は免れないということです。





モニターの色で見るSAI


ここから本題。

先ほどはsRGBモニターAdobeRGBモニターでの色の見え方の違いを説明しました。

そしてカラマネに対応していなければ色が違って見える問題は回避不能とも言いました。


Photoshopカラマネに対応しています。
SAIカラマネに対応していません。



WebはsRGBが基本となっており、現在出回っている機器(プリンタやモニターなど)のほとんどはsRGBに対応出来ているので、sRGB環境で画像を制作しsRGBのiccプロファイルを埋め込めば誰がどんな環境で見ても色が大きくずれるということはなくなります。

Photoshopには「作業用スペース」の設定があり、そこで設定した色域をカラーマネジメントし画面上で再現してくれるので正しいsRGBの色域で作業することが可能になります。(モニターが正しくキャリブレーションされていれば完璧)


しかしカラーマネジメント機能のないSAI(カラマネ非対応ソフト)の場合、モニターの色そのままで作業する事になるので、モニターの色域がsRGBより広ければ、SAI上ではイラストが派手に(彩度が高く)見え、正しいsRGB色域Photoshopで見ると色幅が圧縮され地味に見えてしまうのです。

(先ほどの広色域AdobeRGB対応モニターで作った画像がsRGBモニターでは地味に表示されたのと同じ)





FS2333の場合


こちらは現在私が使っているモニターFS2333の色域とsRGBの色域を比べたものです。

304.jpg

FS2333のiccプロファイルは「FS2333 User 6500K G2.2」。
(6500K=sRGB規格での基準、5000K=印刷基準)

FS2333の色域はほぼsRGBをカバーしていますが、少々色域がずれており、特に紫方面へ広がっています。

(カラースペースの中心へいくほど地味、外側へいくほど鮮やか)

292.jpg

SAI上で表示したものとPhotoshop(sRGB指定)上で表示したものをスクリーンショットに撮って並べてみました。

SAI(FS2333)画面のピンク黄色辺りの色はPhotoshop(sRGB)画面と比べてより鮮やかに見えると思います。

SAIカラマネに対応しておらず、モニター(FS2333)の色域いっぱいそのままに使って表示しているからです。





SAIで見える色そのままで公開したいんだけど?


広色域のモニターで見ると写真やイラストは美しく鮮やかに見えます。

しかし正しいsRGB環境Photoshopに持っていくと色が変わってしまう。

それが嫌だからPhotoshopを通さずに、そのままWebで公開する!


・・・そうするとそのイラストは上で貼った画像(AdobeRGBモニター → sRGBモニター)のような地味で残念な見え方になってしまいます。

基本的にWebはsRGBなので、それ以上の鮮やかさを持った画像でも勝手にsRGB内の色域に収まるように変換されてしまうからです。


しかしその画像の劣化をある程度制御する事は可能です。

先にも説明したように、様々な人がそれぞれのモニター環境でWebを見ているので、自分が見ている原画と全く同じ色で見てもらうというのはほぼ不可能ですが、色のズレを最小限に変換し直し、同じような色で見てもらう事は出来ます





sRGBへの変換


広色域の画像に何も手を加えずにいると、Webブラウザによって乱暴にsRGBへ変換されてしまい残念な見え方になってしまうので、そうなる前にこちらで上手い事sRGBに変換してやりましょう。


ここで説明するやり方は2種類。

世界最高峰のデジタル画像編集ソフトとして名高い「Photoshop」を使った変換方法と、無料の「GIMP」を使ったやり方です。

高価なPhotoshopを持っていなくても安心ですよ。





プロファイルの変換方法 − Photoshop編


@SAIで描いた画像をPhotoshopで開く。


A「イメージ」→「モード」→「プロファイルの指定」を選んでクリック。


307.jpg

B「プロファイルの指定」で「プロファイル」にチェックを入れ、使用しているモニターのプロファイルを選ぶ。(ここでは「FS2333 User 6500K G2.2」)

モニターのプロファイルについては → 「新しいモニターを買ったらやること −正しい色を表示するために−



これでSAIと同じ色(モニターの色)で作業出来るようになりました。

しかしこのまま画像をアップしてもブラウザや他のモニターで見た時に色が変わってしまうので、もう一手間加えましょう。



C次に「イメージ」→「モード」→「プロファイルに変換」を選んでクリック。


308.jpg

D「変換後のスペース − プロファイル」を「作業用RGB-sRGB IEC61966-2.1」、「変換方式」を「Adobe(ACE)」、「マッチング方法」を「相対的な色域を維持」に設定し、「OK」を押す。


黒点の補正を使用」と「ディザの使用」はチェックを入れておいた方が綺麗に仕上がります。


マッチング方式について

知覚的:変換先の色域に収まるよう、全体の式域を圧縮するので落ち着いた色合い(全体の彩度が落ちる)になります。
相対的な色域を維持:変換先の色域内に収まる色はそのままで、収まりきらない鮮やかな色のみ似たような色に変換します。



最後に画像にiccプロファイルを埋め込みます。


309.jpg

E「ファイル」→「Web用に保存」を選び、保存画質を選択し、「ICC プロファイル」にチェックを入れて「OK」を押す。





これで全工程終了です。

iccプロファイルが破棄されない限り、保存した画像を誰がどこで見てもほぼ同じ色合いになります。

残念ながらsRGB以上の色域を持つ鮮やかな色は「似たような色」に変換されて本来の完全な鮮やかさは出なくなってしまいますが、「プロファイル変換」を行わなければ見る環境によってどんな色で表示されるか分からなくなってしまいます。

306.jpg

(クリック拡大可能)

@ SAIからPNG出力した画像をそのままWebで見た画像
A @をPhotoshopで開いた後、変換せず「Web用に保存」(iccプロファイル無し)した画像
B @を上記の工程でプロファイル変換し、iccプロファイルを埋め込んだ画像


SAI(モニターの色)とほぼ同じ色に見えるのはBです。
@とAはWebの基本であるsRGB色域に収まるように、ブラウザによって勝手に圧縮されてしまっています。

ブラウザによってカラマネの能力が違うので全てがこの結果になるわけではありませんが、Bであればほぼ色がずれることはありません。





プロファイルの変換方法 − GIMP編


無料でプロファイル変換を行う方法です。


まずGIMPをDLしてインストールしてください。

DLはこちらから → http://gimp-win.sourceforge.net/stable.html


GIMP for Windows (version 2.8.2)(2013.01.22現在の最新版)の「Download」をクリックし、移動したページでしばらく待つとDLウインドウが開くので、分かりやすいところにDL・保存します。

GIMPのインストール方法など詳しくは「GIMP初めの一歩 − ダウンロード・インストール」を参照してください。


インストールまでは英語ですが、起動すると日本語画面になっていると思います。

続けて「プロファイル変換」の説明です。



@SAIで描いた画像をGIMPで開く。


310.jpg

A「画像」メニュー→「モード」→「カラープロファイルの指定」を選んでクリック。


311.jpg

B「指定するカラープロファイル」で使用しているモニターのプロファイルを選ぶ。(ここでは「FS2333 User 6500K G2.2」)


C「画像」→「モード」→「カラープロファイルの変換」を選んでクリック。


312.jpg

D「変更後のカラープロファイル」を「sRGB IEC61966-2.1」、「レンダリングインテント」を「知覚的」or「相対的な色域を維持」、「黒点を補正する」にチェックを入れて「変換」を押す。


313.jpg

E「ファイル」→「エクスポート」をクリックし、画像を保存する。


314.jpg

F保存場所を選択し、「ファイル形式の選択」のプルダウンメニューの中から「JPEG画像」を選んで、「エクスポート」を押す。


315.jpg

品質設定で変更があれば変更し、最後にもう一度「エクスポート」をクリックし、画像を保存。



これでGIMPでもSAIでの見え方(モニターの色)を再現出来ました。

GIMPの場合、カラープロファイルを触った時点で自動的に画像にiccプロファイルが埋め込まれる設定になるようです。





これで今回の記事はおしまいです、お疲れ様でした。



プロファイル変換で色域の問題をクリアすれば、FS2333は多機能、手厚い保証、キャリブレーション済み、なめらかなグラデーション表示、美しい発色、目に優しいなど、イラスト制作においてもこの価格帯ではかなり満足のいく性能だと思います。

個人的にはFS2333sRGBの色域の差は許容範囲ですが、SAIなどのカラマネ非対応ソフトで彩度の高い絵を描く人はちょっと気になるかもしれませんね。

かと言って完璧にsRGB色域ピッタリのモニターもありませんので、SAIPhotoshopの見た目を合わせたい人や、正しい色でWebにアップしたい人は、(どのモニターの場合も)今回紹介したカラープロファイルの調整をお試しください。



★★★注意★★★

プロファイルの変換」をすると品質が劣化する場合があるので、変換は最後に、極力1回で済ませて下さい。

指定」は見え方を変えているだけなのでデータは劣化していません。(何度変えても大丈夫)



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参考

sRGBの色域を超える画像の見え方を検証する(pdfファイル)
SAIとカラーマネージメント
Adobe RGB の画像をキレイに JPEG 化するには
“広色域”は誤解だらけ!? 今選ぶべき液晶ディスプレイを考える (1/3)
【Gimp】『現在のカラープロファイル』について(旧:作業用色空間について)


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