しかしこのままでは少々物足りない。
そこでPC作業ならではのデジタルエフェクトをかけていきます。
アニメにも普通に使われている技術で、これをやるだけで一気にイラストの見栄えが良くなりますよ。
今回はintuos3についていたAdobe Photoshop Elements 2.0を使います。
ElementsはPhotoshopの廉価版で機能を制限してある部分もありますが、簡単な画像編集には問題なく使えます。
今回紹介する加工はとくに難しい事をするわけではありません。
無料のGIMPなどの画像編集ソフトでも同じ事が出来るのでPhotoshopを持っていなくても大丈夫です。
【イラストが輝く!グロー効果】
SAIで描いたイラストデータを「ファイル」→「指定のファイル形式で出力」→「.psd(Photoshop)」を選んで保存します。
保存したPSDデータをPhotoshopで開きます。
グロー効果をかけたいイラスト部分のみを表示にし、「レイヤー」→「表示レイヤーを結合」して、イラストを1枚のレイヤーにまとめます。(これが元絵になります)
元絵レイヤーを右クリック、「レイヤーを複製」し、元絵のコピーを作ります。
元絵のコピーレイヤーを選んだ状態で「画質調整」→「明るさ・コントラスト」→「レベル補正」を選んでクリック。
黒い▲をスライドさせて明るい部分と暗い部分を分けます。
黒くなった部分は切り捨てられ、それ以外の部分が輝くと思ってください。
レベル補正を加えた元絵のコピーを「フィルタ」→「ぼかし」→「ぼかし(ガウス)」でぼかします。
ここでは5.0pixelでガウスをかけました。
ぼかした元絵のコピーのレイヤーモードを「スクリーン」にします。
するとイラストがパッと輝きだしました。
少し眩し過ぎたのでスクリーンにした元絵のコピーの不透明度を下げます。
ここでは70%、自分の好みで調節してください。
グロー効果をかける事で物体が光ったように見え、明るいところはより明るく輝きます。
太陽の光が当たった様子、女の子のパッと明るい白い肌を表現するのに持って来いです。
うちのでこっぱち子は色黒なのでちょっと分かりづらかったですが・・・(´`;
全体的に輝きを増し、白いワンピースの光が強く当たっている部分がよりそれらしくなりました。
【光と影のグラデーション】
光の色味を追加します。
前回説明した「人間の目には明るい色は黄色っぽく、暗い影はその補色の青紫に傾いて見える」の要領で、色のグラデーションをかけていきます。
元絵の上に新規レイヤーを2枚作成。
光源側の右上から薄いオレンジをグラデーションツールで、もう1枚のレイヤーに影側の左下から濃い紫のグラデーションを別々にかけます。
かける色は場所の雰囲気に合わせて変えたり、好みで変えて構いません。
私は光源側から薄いピンクをかけるのも好きです。
今はこういう状態になっています。
次にその2枚のグラデーションレイヤーを「下のレイヤーとグループ化」または「クリッピング」して、イラスト部分にだけ色が乗るようにします。
そして影側のグラデーションレイヤーを焼き込みカラーに、光源側のレイヤーをスクリーンにします。
そのままでは濃過ぎるので、影側レイヤーを35%に、光源側レイヤーを20%に不透明度を調整しました。
薄く色味が付き、光源側が更に明るくなり、暗いところは色に深みが出て雰囲気が増しました。
お手軽に光の存在感を出せる方法です。
【柔らかい空気感を出す、ソフトフォーカス】
空気感を出したり、ファンタスティックな表現をしたり、女性の肌を美しく見せる効果があります。
やり方はとっても簡単。
元絵を複製し、元絵のコピー2を作ります。
複製した元絵のコピー2のレイヤーを一番上にして、ぼかし(ガウス)をかけます。 (今回は4.0 pixel)
不透明度を調整します。
あまり強過ぎると霧の中にいるようになってしまうので、薄めにかけるのがポイントです。
これだけでほわ〜っとした優しい雰囲気のソフトフォーカスが出来上がり。
(クリック拡大可能)
左が前回の影付けが終了した段階のもの。
右が今回加工を加えたものです。
一手間加えた事で大分雰囲気が出たと思いませんか?
これらの加工を知っているとイラストの見栄えをぐんと良くする事が出来るので、興味があったら是非試してみてくださいね。


ありがとうございます。